2016.08.16更新

意外と知らない紫外線のこと。

知っておいて損はありません。

 

紫外線にはUVAとUVBとUVCという3つの波長の紫外線があります。

宇宙からきたUVCはオゾン層がそのほとんどを弾き返してくれていますので基本的に問題ありません。

※ただし、UVCは最強の紫外線なのでオゾン層がなくなって地上にまで下りてくるようになると皮膚癌の患者さんがすごく増えてしまうでしょうね。昔、ヘアムースなどにフロンガスが入っていて、フロンガスの使用量の増加と共にオゾン層が破壊されて世界規模で大問題になりました。

 

UVBはUVBほどではありませんがかなり強い紫外線です。

日焼けや、皮膚癌のリスク因子です。

ただ、ガラスを透過しにくいので屋外でないと浴びにくいと言われていますが、少なからず透過しますので車に乗っていても日焼けもしますし、皮膚癌のリスクもあけます。

季節は5月くらいからかなり強くなります。

 

UVAはUVBほど強い紫外線ではありませんが日焼けをしにくい分紫外線を浴びてることに気づかないで知らん間にダメージを受けていることがあります。

これはガラスを透過しますのでかなり注意が必要です。

UVAは実は3月くらいからかなり強くなってきますので知らない間にダメージを受けてしまうことになります。

車によく乗る方や、窓際でキッチンに立たれている女性は要注意ですね。

UVAは波長が長い分、皮膚の深いとこまで到達しますのでコラーゲンにダメージを与えます。

たるみが気になるは方は要注意ですよ。

 

そこで日焼け止めです。

日焼け止めには表示が二種類あります。

SPFとPAです。

SPFとPA

私は皮膚科医になるまで表示の意味を知りませんでした。

SPF50+はUVBを弾き返す力です。

PA++++はUVAを弾き返す力です。

 

SPFは数字が大きいほどUVBを強く弾き返してくれます。

PAは+の数か多いほどUVAを強く弾き返してくれます。

現時点ではSPF50+、PA++++が最強です。

 

私(42歳)が子供の時と今の子供の浴びる紫外線量は相当違うと言われています。言わずもがなで今の方が相当強いです。

それを考えると『小麦色のこんがりお肌』は昔は『あり』だったかもしれませんが今は『無し』かと考えます。

皮膚癌の発症件数も年々増加傾向というデータが物語っています。

 

日に焼けたくない大人はがっつり最強クラスの日焼け止めを使っておられます。

しかし、子供は最強クラスは使えないと考えているお母様が少なからずおられます。

私は子供も最強クラスの日焼け止めを使っても問題ないと考えていますし、私の子供も私と同じものを使っています。

フリュイド

学校のルールで使えない場合や、日焼け止めを使用不可のプールなどでは仕方ありませんがレジャーの時くらいは普段から日焼け止めを塗るようにした方がいいと思います。

私のお気にいりの最強のものでなくても、子供用の日焼け止めも扱っておりますのでお気軽にスタッフにお声かけください。※サンプルがございますのでまずはサンプルをお使いいただき、かぶれのリスクがないことを確認してからご購入ください。

 

投稿者: 皮膚科 生駒熊本クリニック

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